途中まで書いたところで、書く場所を間違えていたことに気がつくなど・・・移植面倒だからこのままでいいや
Windows Server上でIISを利用したWordpressサーバを立てるという話、既存の書いてある情報がイマイチだったので、実際に試してみた。
結論的なところ
・インストールはWeb Platform Installer 5.1を使うと、phpインストール、IISインストールとポート80番で公開するためのIIS設定も含めてやってくれる
・php 7.1.25(x86)がインストールされるがプログラム一覧には出てこない
・MySQL Server 5.1とMySQL Connector Net 6.9.7がインストールされ、こちらはプログラム一覧に出る
・WordPress 5.0.3がインストールされた(2019/05/24時点)
・WordpressのWeb管理画面からのアップデートは難しい
・php,MySQL Serverのアップデートは自分達でなんとかする必要がある。
設定手順
その1: Windows Serverのセットアップ
Windows Serverを適切にセットアップする。
その2:Web platform Installerを実行
Microsoft Web Platform Installer を入手する。
「Install this extention」のリンクをクリックするとv5.1用のセットアップがダウンロードできるので、実行する。
スタートメニューに「Microsoft Web Platform Installer」が追加されるので、実行する。
まずは下記ような「スポットライト」のところが表示される。
右上の検索ウィンドウに「wordpress」と入れて検索する。
表示される「WordPress (英語)」を「追加」する。
「インストール」をクリックすると、これからインストールするMySQL Serverの管理ユーザrootにつけるパスワード入力を求められるので、パスワードを入力する。
次に下記の様な「前提条件」と「直接ダウンロードリンク」なんてのが表示されるので、一瞬手動でインストールしなきゃいけないの!?とか感じるけれど、これはMicrosoft製品じゃないものをインストールすることによる確認のため。
「同意する」を選んで進める。
必要なファイルのダウンロードとインストールが開始されます。
IIS上のどこにWordpressを登録するかを指定します。
WordPress上で使用する各種パラメータを設定します。
「続行」をクリックするとWordpressがインストールされます。
セットアップが完了し、インストールされたものの一覧と、WordPress用に作成されたMySQLデータベースの名前/ユーザ名/パスワードを確認します。
その3 インストール後の状況
インストール後、スタートメニューにはこんな感じでプログラムが増えます。
プログラム一覧には以下の様になります。(vSphere環境上なのでVMware Toolsがいます)
その4 WordPress初期セットアップ
「http://IPアドレス/wordpress/wp-admin/install.php」にアクセスし初期セットアップを実行します。
MySQLデータベースへの接続設定は完了している状態なので、管理者ユーザ名とパスワード、メールアドレスの登録となります。
その5 追加設定
標準設定の場合、個別記事へのリンクが正常に動作しません。
[設定]-[パーマリンク設定]の「共通設定」にて「基本」に変更することが最も設定が面倒くさくない対応となります。
アップデート問題
WordPressのアップデート
WordPressのWeb管理画面にアクセスすると、以下の様にWordPressのアップデートが検出されます。
しかし、更新しようとすると、下記の様にftpによる接続情報が求められます。
IISのftpサーバ機能を有効にするという手もあるんでしょうけど、アップデートのためだけに有効にするのもリソースの無駄遣い。
CLIによるアップデートで対応できます。
「WP CLI 」というコマンドラインでWordPressをアップデートするためのツールが提供されているのでそれを利用します。
標準設定のままWordPressをインストールすると「C:\Inetpub\wwwroot\wordpress」にWordPressがインストールされています。
で・・・WP CLIのページからwp-cli.pharをダウンロードして適当な場所に置きます。
コマンドプロンプトを開いて「cd c:\inetpub\wwwroot\wordress」に移動したあと
「php C:\User\Administrator\Downloads\wp-cli.phar core update」と実行すると、WordPress本体がアップデートされます。
プラグインのアップデートは「 php C:\User\Administrator\Downloads\wp-cli.phar plugin update –all」で行います。
テーマのアップデートは「 php C:\User\Administrator\Downloads\wp-cli.phar theme update –all」です。
このほか、翻訳のアップデートがある場合は「(略) language core update」「 (略) language plugin update –all」「 (略) language theme update -all」を実行します。
phpのアップデート
インストールされたphpはphp 7.1.25 MSVC14 x86だった。
php公式の「Windows版ダウンロードページ 」にはphp 7.1.xの最新版として7.1.29がある。
このうち「VC14 x86 Non Thread Safe」が元々インストールされていたもののにあたる。(なお、 VC14 x86 Thread Safe の方は「ZTS MSVC 14 (Visual C++ 2015) x86」という表記となる)
phpはインストーラ形式ではないため、zipを展開し、「C:\Program Files (x86)\PHP\v7.1」にインストールされているものと中身を入れ替えることで、アップデートとなる。
MySQLのアップデート
MySQLの 「Windows版ダウンロード 」から「mysql-installer-community-???.msi」のファイルをダウンロードしてインストールすればアップデートされそうだったのですが、エラーでMySQL Serverのアップデートは失敗。
MySQL Connectorのみアップデートできました。
なお、「Windows (x86, 32-bit), MSI Installer」とダウンロードページにありますが「Note: MySQL Installer is 32 bit, but will install both 32 bit and 64 bit binaries.」とも記載されているようにダウンローダが32bitなだけとなります。
「Reconfigure」をクリックしたらエラーになってしまいました。
エラー内容は「Bug #81594 installing error “Package has already been queued” 」と同じでした。